Project2000の出来るまで。
By inoue • 3 月 31st, 2010 • Category: 新着情報, 未分類弊社で提案している新しい企画型RC住宅「Project2000」がいよいよ竣工になりました。このページではその企画型住宅が完成するまでの過程をなるべく詳細にご紹介することで、ご興味のある方に少しでも参考にしていただければと思っています。
今回は企画型住宅を基本にオーナー様のご希望からちょっとだけ変更を加えた形になっていますが、あくまでベースは企画型ですので、コストパフォーマンスはそのままに、より一層夢に近づけた住宅になりました。
基本プランより床面積がちょっと大きくなっています。
当たり前ですが、しっかりと地盤調査を行います。基本は一番信頼性の高いボーリング調査になりますが、今回は建物の規模と基本的な事前データから平板載荷試験を行いました。もちろん地盤保証をお付けしています。
地盤改良工事後にはいよいよ地面を掘って基礎工事に入ります。
基礎の鉄筋組立終了。いつ見ても太い鉄筋が整然と並べられている光景はある種芸術的な感じもしますね、これもひとつの機能美と言えるかもしれません。
もう少し鉄筋を見ていたいところですが、一大イベントであるコンクリートの打設です。隅々まですき間無く、丁寧に流し込む作業には少なからず経験値が必要です。弊社では鉄筋コンクリート住宅一筋に重ねてきたノウハウがあります。
実際に流し込むコンクリートは厳選した材料を信頼出来るJIS工場で配合したものになります。さらに毎回の打設時には抜き打ちで検査を行います。現場に到着した生コンが設計とおりの品質になっているかをその場で検査しています。さらにサンプリングしたコンクリートは後日破壊検査に使用して強度の確認を行います。
基礎工事が終わると次は1階の壁鉄筋を組み立てます。何となく鳥かごのようですが、この鉄筋を挟むように型枠(コンクリートを流し込むための鋳型と思ってください)をしていきます。外壁の外側はFRP製の高性能パネル、内側は断熱パネルを組み立てます。ちょっと見えているオレンジ色のホースは電気関係の配線を通すために壁の中に埋められるものです。
壁の型枠を組み立てた後に床の型枠を組み立てます。床の型枠にも高性能断熱材を使用しますので、結果的には建物の内側すべてがこの断熱材で覆われることになります。
床の型枠の上に整然と並べられているのが鉄筋です。構造計算によって太さやピッチが決まっていますので、ここでも設計図書とおりの施工になっているかをしっかりと検査いたします。床に穴が開いているように見えるところに階段を設置するんですね。
こちらは1階型枠工事完了時の内部になります。壁型枠の変形を防ぐための青い部材もFRPという材質で出来ています。2階床型枠を支えるための支柱が頼もしいですね。
しっかりと鉄筋、型枠工事が終わりましたら、いよいよコンクリートを流し込みます。床になる部分は左官屋さんが丁寧に均して平らにします。写真はバルコニーになる部分で、手すりの型枠が見えてます。
無事コンクリート打設工事が終了しました。鉄筋が上に伸びているのは、次の2階壁になるところなんです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、床中央部に開いている四角い穴は、後から階段の設置を予定している場所です。このように壁と床が一体になってモノコックという構造体になり強度を発揮するわけです。
当然今回もコンクリートについては、しっかりと抜き打ち検査を行って合格したものだけを現場に搬入し使用いたします。コンクリート造の利点のひとつは部品点数が少ないというところなんです。他の構造ですと、材料の種類、規格も多くそれぞれの品質管理は多忙を極めます。部品点数が少ないということはそれだけ安心ということにつながります。
次に2階の型枠工事の片面を施工し、その後鉄筋を組み立てます。大切な電気用配管や、24時間換気システム用のスリーブ(筒状のパイプ)を入れて、補強をしておきます。他にも開口部の補強などを確認しながら作業を進めていきます。
鉄筋工事が終わると内部の型枠工事になります。弊社システムの特徴でもあるEPS( ビーズ法ポリスチレンフォーム)厚さ54mmに珪酸カルシウム板厚さ6mmを工場で圧着した厚み60mmの複合版を型枠として使用いたします。この材料は非常に優秀で環境規制の厳しいドイツで生まれて欧州で多く使用されている断熱材です。また、南極昭和基地で使用され、40年後の試験でも殆ど劣化していなかった実績があります。
壁の型枠作業が終わると、床の型枠を組み立てます。鉄製の柱で床の型枠を支えています。
床の型枠が出来上がるとその上ではさっそく床の鉄筋を組み立てています。今回は2階建てですので、ここが屋上の床ということになります。鉄筋の下に見える白い床は、壁と同じ断熱材複合板を床の型枠として使用しているからです。これで室内は断熱材で覆われた快適な空間になるわけです。高い断熱性能と気密性能が成せる性能ですね。
いよいよ2階部分のコンクリートを流し込みます。当たり前ですが、今回もしっかり品質管理しながら慎重に作業を進めていきます。2枚目の写真のようにカマキリの腕にホースが付いているような車(ポンプ車と言います)で2階まで上げて流し込みます。所々機械で振動を与えながら、窓の位置や間取りを考慮し流し込む位置を変えつつ作業を進めます。綺麗で丈夫なコンクリート躯体を作るには経験値とノウハウが必要ですし、当社のこだわりもここにあります。
壁から徐々に上へ上がって最後は床にコンクリートを敷き詰めます。全てのコンクリートを流し込んだ後にはここもベテランの左官職人さんが丁寧に均してくれます。実は雨水が流れるように微妙な勾配が付いているんですよ。
2階建ての場合はこれで鉄筋コンクリートの構造躯体工事は終了になります。この時点で木造で言うところの上棟という状態ですので、オーナー様のご要望がありますと上棟式が行われます。型枠を外す期間を楽しみに待ちましょう。
いよいよ建築基準法並びにJASS5に定めてある期間を経過すると型枠を外す作業になります。少々ドキドキしながら壁の型枠を外します。今回もきっちりと緻密なコンクリート躯体になりました。
壁の型枠を外してからさらに数日、実際はコンクリートを流し込んでから4週間目に打設時にサンプリングしておりたコンクリートを試験場で圧縮試験にかけ、設計通りの強度が発生していることを確認してから床の型枠を外します。床の場合は主に鉄の支柱を外す作業になりますが、これでやっと部屋らしくなりました。
こちらは2階外壁の型枠を外したところです。ここも綺麗にコンクリートが入っていましたのでひと安心です。まだサッシも取付されていませんし、内外の型枠をつないでいたセパという部分も処理がされていない状態です。当社の得意とするコンクリート打ち放しはここから手間を掛けて磨いていき、最終的にはクリア塗装による撥水処理がされます。
さて型枠資材の搬出も進んでいよいよ仕上げ工事に入る直前の状態になりました。外気に面する壁の内側と天井にはすべて断熱材を型枠として使用しておりますので、すでに内装の下地まで終わっていることになります。このままでサッシが入ると暮らせる状態になってしまうところがコストダウンにつながっています。
いよいよ内装工事が始まるわけですが、その前に、レベラー工事があります。この工事はコンクリートを打設した時に左官職人さんがならしたコンクリート床の上をさらに平らな状態にするために行う工事です。
内装の材料が搬入されてきました。床の下地には20mmの断熱材にパーティクルボード9mmを貼り合わせた断熱パネルを使用します。サッシの取付準備も同時に進めています。
今回は鉄骨階段です。通常は木製階段ですが、今回はオーナー様のご要望でシースルータイプの鉄骨階段を採用しています。視線を遮ることなく、空間を広く感じることができます。
ユニットバスの組立が始まりました。こちらもオーナー様ご指定のこだわりユニットバスになっていますが、予算内でのメーカー変更も出来ますので、お好みに合わせることが可能です。

床暖房工事
床暖房の温水マットが敷かれました。この上に床の仕上げを行うんですね。仕上げはフローリングが標準ですが、Pタイルや絨毯、畳、石やタイルも施工可能ですので、用途や耐久性を考慮のうえデザインに合った素材を選んでみるのも楽しいです。
サッシ取付完了。サッシは標準で外側がアルミ、内側が樹脂製の複合サッシになります。また、全ての窓はペアガラスを採用していますので、基本的に窓回りの結露が発生しにくい仕様になっています。また、サッシの色も内装に合わせてお選びいただけます。
外部ではサッシの回りに樹脂を詰める作業を行います。外壁は標準で弊社オリジナル打ち放しコンクリート仕上げです。素材を大切にし、さらに耐久性と美しさにこだわった綺麗な打ち放しになっています。
内部作業は木間仕切りの壁も出来てきて部屋らしくなってきました。
今回は鉄骨製の階段を設置していますので、ここで塗装工事を行います。
数回のサビ止め塗装の後実際の色を塗ります。
パテを塗って乾いたら削って、下地の微妙な不陸を整えていきます。
この下地造りが仕上げにも大きく影響いたしますので、ここはしっかりと地道な作業を続けます。
いよいよクロスを貼ります。
住宅の内装といいますと、最近は機能性のある珪藻土系が人気のようですが、本来材料は適材適所が基本です。流行だけではなくここでもその材料を使用する目的をはっきりさせましょう。構造躯体は強固ですが、仕上げというものはどうしても劣化が進むものです。費用対効果を考えて選びたいものですね。
鉄骨階段の塗装が完了しておりました。今回はオーナー様のご希望で清潔感のある白に。階段下がお子様の遊び場になることを想定してあるんです。
次に床の仕上げを行います。一般的にはフローリングと呼ばれている材料を使用することが多いのですが、その耐久性やメンテナンスを考えると他の材料の方が優れているものも多くあります。そんな中で今回は塩ビタイルを採用いたしました。
最近では大理石やタイル、絨毯など用途によって使い分けるオーナー様も多いです。ご希望にもよりますが、ここも適材適所を基本になるべくシンプルな空間をオススメしています。
いよいよ終盤、キッチンを設置しています。今回は奥様こだわりの特注システムキッチンになります。対面ながら手元を隠せる形状を実現いたしました。白いシンプルな内装に濃いめの木目が格好いいです。
こちらは畳コーナー。4.5帖ながら多目的に使えるくつろぎ空間が出来ました。
いよいよ足場も外れて外観があらわになりました。一部の外壁を白の吹き付けとしコンクリート打ち放し部分には弊社オリジナルの撥水仕上げを施してあります。いつものように地域一番の存在感があります。
長いようで短い工事も順調に進捗することが出来、ようやく完成の運びとなりました。オーナー様始め関係各社、スタッフ一同、力を合わせてここまで来ることが出来ました。ご協力誠にありがとうございました。
さて、これまで着工から完成までをご覧頂きましたがいかがだったでしょうか。なるべく細かくわかりやすいご説明を心がけておりましたが、スペースの都合や気の利かないところもあり、全てをお伝え出来ていなかったかもしれません。
もし、弊社の家づくりにご興味がございましたら是非お気軽にお問い合わせください。
夢をあきらめない、あなたのお役にきっと立てると思います。
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